図面・写真・実物で、判断できる項目を分ける
図面の承認だけで、色・表面・装着状態まで承認済みとしないようにします。写真で見た項目と、実物で見る必要がある項目を分け、未確認をそのまま保留欄へ残します。
| 段階 | 主に見る内容 | 残す資料 |
|---|---|---|
| 立体図の確認 | 正面・側面・背面、寸法、部品位置 | 版番号、指摘箇所、修正図 |
| 試作写真の確認 | 写っている面の造形、配色位置、組立 | 試作番号、写真の面、保留項目 |
| 実物の試作確認 | 表面、彩色、装着、包装の収まり | 確認票、比較写真、採用する現物の識別 |
| 量産・受入れ | 合意した外観・機能・数量・包装条件 | 検品結果、箱と商品番号、対応記録 |
確認項目を、観察できる状態に書き換える
「きれいに作る」だけでは担当者ごとの判断が揃いません。次の項目について、位置、状態、見方と、許容する範囲を製作側と決めます。下表は相談する項目の例で、一律の合否基準ではありません。
| 対象 | 確認する状態 | 事前に決めること |
|---|---|---|
| 形・寸法 | 輪郭、厚み、突起、部品位置 | 測る位置と許容範囲 |
| 表面・合わせ目 | バリ、段差、汚れ、合わせ位置 | 目立つ面、比較する試作・写真 |
| 彩色 | 色の境目、はみ出し、塗り残し | 色見本、照明、比較方法 |
| 金具・リング | 接続の状態、開閉、装着後の位置 | 対象物、確認方法、必要な試験条件 |
| 包装・数量 | 台紙の版、袋の状態、柄と入数 | 商品構成表、識別方法、照合範囲 |
修正・保留を残したまま一括承認しない
確認票は「項目/観察した状態/合格・修正・保留/指摘写真/次の回答期限」とします。造形は合格でも色が保留なら、その範囲を明記して返信し、量産へ進める条件を別に残します。
修正版では前の指摘が直った箇所に加え、修正で影響を受けた周辺も見ます。最終承認する図案・試作・部品・包装の番号を揃え、費用や日程に変更があれば見積と工程表も更新してください。
量産の検品範囲と、到着後の連絡方法を決める
試作で採用した状態を量産の参照資料にし、全数を見る項目と抜き取りで見る項目、対象数、記録の提出方法を相談します。実施範囲や追加費用は見積へ明記し、「検品込み」という言葉だけで同じ条件と判断しないようにします。
到着後に気になる状態があれば、対象の商品番号・箱・数量・写真を残せるようにします。連絡期限、交換・再製作等の判断方法と費用負担は発注前に確認してください。相談には図案と用途を添え、「試作に含む部品・包装」「量産で見る範囲」「追加の確認費用と日程」を尋ねます。
よくあるご質問
写真だけで量産承認してもよいですか?
写真で判断した項目と、実物での確認を保留する項目を分けてください。色、表面、金具の動き、装着状態などの確認方法を決め、残る条件を承認記録へ明記します。
試作が合格なら、量産品の品質も保証されますか?
試作の採用と量産の検品は分けて取り決めます。再現する仕様、検品項目と範囲、判断基準、不具合が見つかった際の連絡・対応条件を発注前に揃えてください。